MS用ゲル内酵素消化キット XL-Tryp Kit
商品説明
弊社の微量分析技術を応用して開発された、質量分析用ゲル内トリプシン消化キットです。
電気泳動後のゲルから目的バンド(スポット)を切り出し、本キットでトリプシン消化を行います。 処理後のサンプルを質量分析計で分析することで、ゲル中に含まれるタンパク質の同定が可能となります。
プロテオーム解析をこれから行う方はもちろん、これまでにゲル内消化を実施されていた方にも微量サンプルの分析を進める上でお薦めです。
特長
- 独自のEx試薬による高いペプチド回収率
- 洗練されたプロトコールによる簡便な操作
- 高いコストパフォーマンス
テクニカルノート
他社類似製品との比較
各社キットを用いてゲル内酵素消化を実施しました。
その結果、Mowse score、ヒットペプチド数のいずれも本キットが最も高い値を示しました。特に本キットにおいては 50 fmol でも Ovalbumin がしきい値(Mowse score 80)以上でヒットしましたが、他のキットではしきい値に満たない結果となりました。
【 実験法 】
各社のキットを用いて 50 fmol, 200 fmol の Ovalbumin をゲル内トリプシン消化した後、MALDI-TOF MS 分析を行った。その後、全生物種を対象として Mascot により NCBInr データベース検索を実施した。
注意点
アセトニトリルなど一部の試薬は別途ご用意いただく必要があります。詳しくは使用説明書をご確認ください。
使用する質量分析計によっては、ゲル内トリプシン消化後に、脱塩・濃縮を実施する必要があります。
XL-Tryp Kit In-Solution Digestion
MS用 In Solution 酵素消化キット
商品説明
溶液サンプルを還元アルキル化し、トリプシン消化するキットです。
質量分析において還元アルキル化はジスルフィド結合の多いタンパク質を高い収率と配列カバー率で同定するために重要です。20uL以下のサンプル(10ugまでのタンパク質)を還元アルキル化する試薬150回分、還元アルキル化・トリプシン消化する試薬が100回分含まれています。
ゲル片サンプルの還元アルキル化にはIn-Gel R-CAM Kit(YC-5004)を、ゲル内酵素消化にはXL-Tryp Kit(ST-3010)をご使用ください。
トリプシンとトリプシン溶解液の単品もございます(YC-3000)。
特長
- 高効率の還元アルキル化、トリプシン消化
- プロテオーム解析の前処理に最適
- 独自のEx試薬により高いペプチド回収率
テクニカルデータ
還元アルキル化によりゲル内消化効率がアップ
BSA50pmolをサンプルとし、XL-Tryp Kit In-Solution Digestion(YC-3230)を用いて還元アルキル化を行い、トリプシン消化を行いました(R-CAM(+))。同時に還元アルキル化を行わず、トリプシン消化を行ったサンプルも準備しました(R-CAM(-))。その後、両サンプルをHPLCに供しました。
その結果、還元アルキル化を行うことによってゲル内酵素消化の効率が著しく上昇し、高効率でペプチドを回収できることが分かりました。
In-Gel R-CAM Kit
商品説明
ポリアクリルアミドゲル中のサンプルを還元アルキル化(R-CAM化)するキットです。
150回分の還元アルキル化試薬が含まれています。
質量分析において、還元アルキル化はジスルフィド結合の多いタンパク質を高い収率と配列カバー率で同定するために重要です。
溶液サンプルの還元アルキル化にはIn-Solution R-CAM Kit(YC-5002)をご使用ください。
IEFゲルには使用できませんのでご注意ください。
特長
- 高効率の還元アルキル化
- 質量分析において高収率、高カバー率を実現
- プロテオーム解析の前処理に最適
テクニカルノート
還元アルキル化によりゲル内消化効率がアップ
BSA50pmolをサンプルとし、本キットを用いて還元アルキル化を行いました(R-CAM(+))。同時に還元アルキル化を行わないサンプルも準備しました(R-CAM(-))。その後、両サンプルをXL-Tryp Kit(ST-3010)を用いてゲル内消化を行い、HPLCに供しました。
その結果、還元アルキル化を行うことによってゲル内酵素消化の効率が著しく上昇し、高効率でペプチドを回収できることが分かりました。
In-Solution R-CAM Kit
商品説明
溶液サンプルを還元アルキル化(R-CAM化)するキットです。
質量分析において還元アルキル化はジスルフィド結合の多いタンパク質を高い収率と配列カバー率で同定するために重要です。20uL以下のサンプル(10ugまでのタンパク質)を還元アルキル化する試薬が150回分含まれています。
ゲル片サンプルの還元アルキル化にはIn-Gel R-CAM Kit(YC-5004)を、ゲル内酵素消化にはXL-Tryp Kit(ST-3010)をご使用ください。
特長
- 高効率の還元アルキル化、トリプシン消化
- プロテオーム解析の前処理に最適
テクニカルノート
還元アルキル化により酵素消化効率がアップ
BSA50pmolをサンプルとし、XL-Tryp Kit In-Solution Digestion(YC-3230)を用いて還元アルキル化を行い、トリプシン消化を行いました(R-CAM(+))。同時に還元アルキル化を行わず、トリプシン消化を行ったサンプルも準備しました(R-CAM(-))。その後、両サンプルをHPLCに供しました。
その結果、還元アルキル化を行うことによって酵素消化の効率が著しく上昇し、高効率でペプチドを回収できることが分かりました。